TOP > Interview
Last Update : 2003/12/01
皆さんは、Roberto Gabrielliという作家・プロデューサーをご存知ですか?
名前は知らなくとも、「STOP THE MUSIC」「LET'S MAKE LOVE」「SUGAR BABY」などの実質的な作曲家、
「'CAUSE THE NIGHT」「JOO JOO」「SHOCKING FEVER」などのプロデューサーと言えば、
パラリストの方にもおなじみでしょう。
そんな彼が、SEB129収録の「ONE MORE TIME / SARA」で、DELTAレーベルへ電撃移籍。
いままであまり日の目を見ることがなかった彼が、一躍要注目人物になった瞬間でした。

個人的には、D.Di MarcantonioやF.Rizzoloと並ぶほど大好きな作家・プロデューサーでして、
彼が作る哀愁たっぷりのメロディーライン&ヴォーカルワークには、いつも心奪われます。
TIME時代の、ピアノを中心とした軽快かつ魅力あふれる哀愁サウンド、
BBB移籍後の、ブラスの効いた、スピーディーながらアクの強い強力な哀愁ハイパー、
そしてDELTA移籍第一弾の「ONE MORE TIME」の、意外なほどの爽快感。
そのすべてが彼の魅力じゃないかと思います。

古くは1990年ごろから、MAX COVERIやRADIORAMAらに曲提供をし、
自らも「LOVE WILL KEEP US HIGHER」などで歌手として華々しくデビュー。
Live Musicチームと出会ってからは、彼らとともに、TIME Recordsで主に哀愁曲を作曲。
「SUGAR BABY」「DOCTOR DOCTOR」などを中心に大ヒットを連発させます。
諸般の事情によりM.Farinaに引き抜かれ、BBBレーベルのメインプロデューサーに大抜擢されて以降は、
「3BにGabrielliあり」とまで言わしめた(?)彼。
「NRGexpress」はそんな彼とコンタクトを取り続け、独占インタビューに成功。
数多くのEUROBEATファンに、このインタビューを捧げます。

(このインタビューは、2002年夏にメールにて行われたものです。)

M(michelle): 
ねぇRoby、今度ウチのサイトでインタビューしようと思うんだけど、いいかな?

R(Roberto): 
え?俺?マジで?おぉーーーー!!喜んで受けるよ!

というメールから2ヶ月、ようやくインタビューが実現しました…
おいらも彼も相当忙しく、お互いなかなかインタビューできなかったのですが、
その合間を縫って、いろんな友人にインタビューの内容などを考えてもらいました。

M:
じゃぁまず最初の質問から。
一番多かった質問なんだけど、とりあえず自己紹介してください(笑。

R:
あはは、定番だね(笑。
えっと、1969年3月29日生まれの33歳。ローマ近くのMarano Equoという小さな町で生まれました。
生まれたときからずっとそこに住んでいて、実は映画の学校とかに通ってたりしてたんだけど、
15歳のときに、親がミラノに引っ越すとかいうから、僕も一緒にミラノに行くことにした。
ミラノでは、今までと全然違う生活で…学校も違えば、環境も、人間関係も違う。戸惑ったね。
18歳のときに、勉強をやめて、家族からも離れた。
街中でローラースケートとかしてたんだよ(笑。そして、いろんなの女の子とも付き合ったね!(^^)
もう、できるだけ遊んでた。ホントGolden Yearsだったんだ。


M:
音楽に関しては?

R:
いろんな女の子と付き合っていって、っていうだけじゃないけど、
とにかくいろんな経験を通じて、僕の音楽のセンスは磨かれていったと思うんだ。
たくさんの曲が頭の中で浮かんでできていたんだけど、
それらは自分のEmotions、感情のあらわれだったんだよ。
そこで僕は、音楽を通じて、自分の感情・愛情を表現したいな、と思い立った。

M:
音楽の学校とかには通ってなかったの?(^^;

R:
うん、実を言うと全然勉強したこととかなかったんだ(笑。
まったくもって準備不足、というかなんというか… 感情が先立っちゃってね…。

M:
じゃぁユーロビートと出会ったのはいつごろの話?

R:
昔はよく、ミラノの「Lombardoni (DISCOMAGIC社)」でレコードを買ってたんだけど、
そこでユーロビートが流れていたんだ。1988年のことだったかな。
ちょうどそのころ、FarinaとCrivellenteの絶頂期でね。RADIORAMAとか好きだったなぁ。

M:
ちなみに、実際にユーロビートを作り始めたのはいつから?

R:
ユーロビートが好きだったせいもあって、ユーロビート熱がある瞬間、突然出てきてね。
20歳の時に、「FIRE」という曲を、はじめて本格的に作ったんだ。
MAX COVERIが歌ってくれて、Laurent Gelmettiがアレンジしてくれた。
まぁ、クレジットはされなかったんだけど、それは自分で選んだことだから。

M:
TIME時代はLive Musicチーム(注1)と一緒に活動してたけど、彼らとはいつごろからの付き合いなん?

R:
ちょうど「FIRE」を作った1年後くらいに、ある夜、クラブで知り合ったDJの紹介で、
Federico RimontiとClaudio Accatinoと知り合うことができた。
それ以来、彼らと意気投合して、ずっと忙しくてすばらしい日々を送ってきたよ。

M:
RobyのLive Musicでのデビュー作は何だったの?

R:
Live Musicのために一番最初に書いた曲は、「STOP THE MUSIC」(注2)なんだ。
それが「すべての始まり」だったね…(笑。
「STOP THE MUSIC」のヒット以降は、「SUGAR BABY」、「GIVE ME THE NIGHT」、
「BANG BANG FOR YOUR LOVE」、「FOOLING WITH YOUR HEART」と立て続けに曲をリリースしたよ。

M:
じゃぁやっぱり一番印象的な曲は、「STOP THE MUSIC」?

R:
そうだね。僕は何百曲と曲を書いてるし、印象深い曲もたくさんあるんだけど、
やっぱり一番のお気に入りは「STOP THE MUSIC」かなぁ?
実はあのメロディーは、あるホントに美しい女性への、僕の愛情を表現したものなんだ。
彼女は、先の見えない長い長い音楽の旅に、心の中でいつも付き添ってくれているんだよ。

M:
Robyは95年くらいまでLive Musicチームの一員として活躍してたと思うんだけど、
その後、SAIFAMに引き抜かれたよね?どうしてSAIFAMに行くことにしたの?

R:
結局Live Musicでは、自分の曲を、自分なりにアレンジすることができなかった。
それで悩んでたところに、ちょうど昔お世話になったMauro Farinaから声がかかって…。
Mauroは僕の仕事をえらく気に入ってくれてね。それで…。

M:
じゃぁアレンジを含めたトータルな意味での「プロデュース」は、3Bに移籍してからということ?

R:
厳密に言えばそのとおりだな。
97年の1月だったかな?「'CAUSE THE NIGHT / SARAH」が最初だね。

M:
普段はどこで曲を書いたりしてるの?

R:
僕は今、サルデーニャ島(注3)のアルゲーロという都市に住んでるんだけど(!)、
家の中に小さなスタジオがあって、そこで曲を書いたり、アレンジしたりしてるよ。
名前?「MELODY RECORDS」という名前にしておこう。
いいところなんだよ。海に近くてね。

M:
ユーロビートのシンガーの中で一番のお気に入りは誰?

R:
やっぱりMauro Farinaだろうね。ホントに凄いんだ、彼は。
彼は、今でも信じられないくらいのエナジーと、新鮮さと、そしてアグレッシヴさを兼ね備えているよ。
尊敬に値するよね。

M:
さて、そろそろ新作の「ONE MORE TIME」について聞きたいと思います。
これは何を思いながら作った曲なの?

R:
おっ来たな(笑。
「ONE MORE TIME」は、ある意味、素直で率直な曲なんだ。
なんといっても、これを聴いてくれたみんなに、恋をしてほしいんだよ。
僕らは信じてるよ。

M:
結局、この曲でDELTAに移籍した、ということになってるんだけど、DELTAはどんな感じ?

R:
そうだなぁ、率直に言うと、いい意味で僕の「ルーツ」に戻ったって感じかな?
僕は、ユーロビートという音楽がずっと昔に置いてきちゃった「マジック」を再び作りたいんだ。
現時点でそれをするには、僕的にはDELTAが一番賢明なチョイスだと思っただけだよ。

M:
じゃぁ今後のことも聞いておきましょう。
今後はどんな感じの曲を作るつもり?やっぱり哀愁路線?それともPOPな曲?あえてアグレッシヴとか?

R:
僕は、特にこんな感じ、っていう制限は作ってないんだ。
すべてはそのときのムード・雰囲気によるね。
強いて言えば、全部の要素をちょっとずつ入れられたらベストだよね。

M:
ユーロビートの曲を作るときって、どの辺に気を使うもんなの?

R:
そうだねぇ…これは僕だけかもしれないけど、
僕は常に、もっと美しく、もっとロマンティックに、そしてもっとエキサイティングにしようと心がけてる。
そして、できるだけみんなの夢を取り入れて、僕の音楽を一緒にずっと生かしていきたいね。

M:
Robyが曲を作るうえで、一番重きを置いているところって、どの辺り?
やっぱサビ中心?それともリフ?


R:
僕はやっぱり、メインとなる歌が入るメロディ&サビ部分が一番重要だと思ってる。
そして、自分がその部分を大好きになること。これもとっても重要。
当然のことだけど、自分で好きになれなきゃ、いいものはできないよね。
だから、そのあたりはかなり入念に選択してるよ。

M:
ちょっと話は変わるんだけど、最近ALBERT ONEといっしょにDANCE POP(注4)書いたよね?
Robyってユーロビートだけじゃないんだ…

R:
そうだね。DANCE POPを作るのも結構好きなんだよね。
今は、精力的に活動してるチームの一員として活動させてもらってるよ。

M:
そういや普段はどんな音楽聴いてるの?これ結構多い質問だったんだけど。

R:
特にこれっていうジャンルはないね。Rock・Pop・Jazz…なんでも聴くよ。全部好きだから。
でも、強いて言えば、Queenの曲は好きだなぁ。

M:
ところで、Robyは何度も日本に来たことあると思うんだけど、
日本のディスコシーンはどんな印象?やっぱイタリアとは違う?

R:
日本のダンスシーンは、とても素敵だし、興味深いね。面白いよ。
日本では男の子も女の子も、みんなリズムに乗ってるし、そういう部分好きだなぁ。
パラパラはその代表的な例だよね。

M:
クラブで結構Robyの曲がプレイされたりするんだけど、その辺はどう思う?

R:
ホントありがたいね!よく僕の曲がプレイされるのを想像したりもしてるんだ。
みんなが僕の曲で踊ってくれたら素敵なことだし、僕自身もみんなと一緒に踊りたいよ(笑。

M:
そうそう、日本といえば、この前までワールドカップやってたけど、Robyはサッカーとか好き?

R:
僕はあんまりスポーツマンって感じじゃないんだけど、ワールドカップは燃えたね!
もう、むちゃくちゃ応援しまくったよ(笑。そのときだけ、Big Supporterになったんだ。
スポーツといえばやっぱり格闘技が一番好きだな。

M:
暇なとき、というか休みの日はどうやって過ごしてる?やっぱ格闘技?(笑

R:
そうだなぁ、とにかくいろんなことをするよ。
ウチの犬と遊んだりとか、料理を作ったりとか、たまにロマンティックなピクニックに行ったりもするね。
夜にはディスコにいったりするし、そのあとは…へへへ…想像に任せるよ(笑。

M:
あはは、最後が気になるなぁ(笑。
よしそろそろ〆ますか。Roby、ここまで長々とインタビューに付き合ってくれてありがとうございました☆
じゃぁ最後に、ファンの方々にひとこと、まじめにお願いします。

R:
うーん…あんまりうまくいえないんだけど…、そうだなぁ・・・
僕が望むことはただひとつ。
みんなの心のなかに、僕の曲がいつまでも消えずに残ってて欲しい、って思うんだ。
そして、僕の曲を何年にも渡って認めて、支持してくれていることに、感謝の言葉を述べたいと思います。
これからも、僕はいろいろな感情を、Emotionを曲に詰め込むから、期待して待っててください。
Bye bye Japannnnnn!

M:
ありがとうございましたー。

(注1)「Live Musicチーム」

ご存知のように、Claudio AccatinoとFederico Rimontiを中心とするグループ。
80年代から数々のヒット作を手がけ、「BOOM BOOM DOLLAR」などを、
Farina - Crivellenteと共作した。
FCFから離れた92年からは、TIMEに曲提供を開始。
93年にDISCOMAGIC社の傘下に独自レーベルを作るものの、2作で終了。
翌94年に、DIG IT社傘下に「HI-NRG ATTACK」レーベルを旗揚げ。
Eurobeat Flashシリーズ・EUROMACHシリーズなどで名をあげる。
上記コンピの終了に伴い、SEBのレーベルとして、現在も@社に曲提供中。

(注2)「STOP THE MUSIC / SOPHIE」

TIME RECORDSより1992年リリース。アナログの型番はTRD-1258。
CDではMAHARAJA NIGHT HI-NRG REVOLUTION VOL.3収録。
95年に安室奈美恵がJ-EUROとしてカバーして、若年層を中心にヒット。
そのヒットのおかげで、Y&Co.によるRemixもできた。
老若男女誰でも知っているユーロビート楽曲のひとつでもある。
(ジャケット写真協力:Dokodonさん)

(注3)「サルデーニャ島」

地中海に浮かぶ島としては二番目(最大はシチリア島)の広さで、ほぼ四国と同じ大きさ。
北はヨーロッパの大陸部、又南は北アフリカに近いと言う土地柄から、
その歴史的、地理的気候的運命はイタリア本土のそれと一緒に考えることは難しい。
詳しくは、こちら

(注4)Gabrielliの「DANCE POP」作品

最近一番有名なのは、「WET WET WET / X-ONE」という曲でしょう。
G.Boretti - O.Pizzoli - R.Gabrielli - A.Carpani(Albert One)の4名の共作。
Definitivaレーベルより今年の春にリリースされた。
日本ではまだどこにも収録されてないはずで、今後の収録予定も未定。
本国イタリアを中心に大ヒットを記録し、
オランダ「i Venti d'Azzurro」の6/23付チャートでは1位を記録。
試聴はこちら

最後にmichelle@管理人から:
Roberto Gabrielliインタビューどうだったでしょうか?
A&RやFarinaの影に隠れて、あまりクローズアップされることのなかった彼ですが、
このインタビューを機会に、彼の本質・考え方がわかったいただけたんじゃないかと思います。

インタビューは全部タメ語ですが(笑、実際彼はそんな人で、メールでもかなり親しみやすいです。
たまに、ウチとTAKEさんのサイトの共有CHATに出没してくれてますので、機会があればぜひ、
彼と会話してみてください。

彼は、今後もDELTAで活動予定。新作も次々に完成させているみたいですし、収録も早いでしょう。
そしてEUROBEATに限らず、DANCE POPなども精力的に製作していくみたいです。
停滞気味のDELTAに新しくも懐かしい風を巻き起こしてくれるRoberto。
今後要注目のキーパーソンではないかと思います。

これからも「NRGexpress」はRobertoと緻密なコンタクトを取っていくつもりですので、
新作のコメントや写真など、期待していていただけたらありがたいです。
ご感想やご要望などは、ぜひ掲示板までお寄せください。

※Special Thanks to Dokodonさん(ジャケット写真協力)

※お願い※
記事・写真などの無断転載は固くお断りします。
転載を希望される方は、michelle@eurobeat.comまで事前にメールをお願いします。
また、このページに直接リンクを張らないでください。必ず「NRGexpress」トップページまでお願いします。


【おまけ:Roberto Gabrielliの主な製作曲】

TIME period (1992 - 1994)
STOP THE MUSIC / SOPHIE (TRD-1258)
TAKE MY LIFE / HELENA (TRD-1265)
I DON'T WANNA LET YOU GO / VICTORIA (TRD-1266)
MY HEART AND MY SOUL / MORENA (TRD-1273)
GIVE ME THE NIGHT / VICTORIA (TRD-1288)
SUGAR BABY / ALEXIS (TRD-1289)
BANG BANG FOR YOUR LOVE / CHESTER (TRD-1299)

LET'S MAKE LOVE / ANIKA (TRD-1312)
DOCTOR DOCTOR / LISA JOHNSON (TRD-1328)
WITH YOU / HELENA (TRD-1343)
FOOLING WITH YOUR HEART / LISA JOHNSON (TRD-1353)
YOU NEED A LOVER / TOMMY K. (TRD-1366)
GORKY PARK / CHESTER (TRD-1390)
IN MY DREAMS / MIKE FREEMAN (TRD-1395)
BABE FOLLOW ME / HELENA (TRD-1396)

IN THE DARK / SOLVER (TRD-1406)
ANOTHER DAY / MAGGIE MAY (TRD-1407)
ANOTHER DAY ANOTHER NIGHT / ALEXIS (TRD-1418)
 etc...

BOOM BOOM BEAT period (1995 - 2002)
'CAUSE THE NIGHT / SARAH (BBB-004)
LOVE ME TWICE / MILK AND COFFEA (-)
ANOTHER LOVE / EMY (-)
THIS IS THE WAY / EMY (BBB-006)
SHOCKING FEVER / ALVIN (BBB-009)
ANGEL / VICKY LEE (BBB-010)

MY ENERGY / MISTER MAX (BBB-021)
SKY HIGH / LUCYFER (BBB-022)
JINGO DANCE / LAURIE (BBB-028)
ROPPONGI CARILLON / BLUE ROSES (BBB-029)
JOO JOO / LITTLE BARBY (BBB-031)
AGADOO / FOXTER feat. MARK F. (BBB-031)
CALLING FROM TOKYO / DJ MOONRAKER (BBB-032)
HATE AND LOVE / TAMIKA (BBB-033)
 etc...

DELTA period (2002 - )
ONE MORE TIME / SARA
SEX CRIME / ODA
SOMEONE TO LOVE / DENISE
CYBERDANCE TECHNOTRANCE / MARKO POLO
SEX AND LOVE / MAD MAX
IT'S MY LIFE / 7th HEAVEN
BANG / PIZZA GIRL
GIMME GIMME LOVE / DENISE
CRIMINAL FIRE / MAD MAX
HAI HAI HAI (Dance across the nations) / MARKO POLO
 and new titles will be released soon....