…（汗　もはやCHARTとは言えず、michelleさんの趣味があった曲リストになりつつあるこのチャート。
今年の1位は、新生VIBRATAIONからのCD収録第一弾となった「X-MAN STORY」ということになりました。
製作されたVIBチーム＆ヴォーカルのGianniさんに、賞状＆賞金の授与をしたいんですが、
そんなことできるわけもなく…（笑
しかし、今年もまぁ、いろんな曲がリリースされました。
ということで、昨年度に引き続き、今年の各レーベルの動向を振り返ってみましょうか。

まずは、老舗レーベルTIMEから。
今年もSEBを中心に、50曲弱がリリースされました。
Dall'Ora単独・Dall'Ora+Gambogi・Dall'Ora+Spagnaの3種類で、きれいに雰囲気が違い、
そのすべてにおいてヒット曲を叩き出したことは、まさにTIMEでしか出来ない芸当。
曲自体のクオリティも一時期より良くなってますし、Spagna復活のせいか、
新たな音色で攻めることも多いことから、来年あたり、完全復活出来るかもしれないっすね。
個人的に注目してます。

次は、大御所A-BEAT Cですね。
リスナーもパラリストも認める、今年最大のヒット「FEVER THE NIGHT」を放ったA-BEAT C。
今年もやっぱりDave Rodgers＆Matt Landを中心とした男モノのアグレッシヴ系と、
GGGなど女モノのコミカル系で、ヒット曲を次々に生み出しました。
が、スタジオのセットアップを変えてから、どうも哀愁が弱いですよね。
基本的にこのままではいいとは思いますが、ピアノ系の本格哀愁を作らないと、Normaさんが泣きますよ。
来年こそ、ピアノ系の哀愁でヒットを飛ばして、リスナー＆パラリストを「あっ」と言わせて欲しいですね。

そして、絶不調のDELTA。
と書いておきながら、去年に比べると着実に復活傾向にあることは事実です。
特に、GelmettiやFoglia。
この2人から、「MISSION TO TOKYO」「DANCE & PARTY」など、
リスナー＆パラリスト両対応のヒット曲が生み出されました。
問題は、Sinclaire。やっぱり不調ですよね。
「BACK IN BLACK」はナニゲに評価高いですが、それ以外は…（＾＾；
来年以降、DELTAの復活のキーマンはSinclaire。
彼が復活したら、もしかしたら年度代表級の超ヒット曲も生まれるかも？ちょっと期待してます。

相変わらず順調のHi-NRG ATTACK。
ホント順調ですよね。今年一年のリリース数は約40。
その中には、昔からの超アグレッシヴ路線を貫くものもあり、ピアノメインの哀愁もあり、
しっとり系の男モノもあり、超大バカ曲もあり、と、作風の多さにおいては業界一でしょう。
しかし、作品の多さに対して、フロアヒットもリスナーヒットも少ないという事実は見逃せませんね。
流行る曲はとことん流行るが、流行らない曲はとことん流行らない。
いい曲と中途半端な曲がはっきり分かれてますよね。
MACH11収録曲あたりから、曲のイメージも変わってきただけに、来年の動向が注目されますな。
もしかしたら、もしかするかもしれないっすね、これ。

続きましては、今年もヒット曲が多かったSCP。
「MIKADO」などの99年＆「SPACELOVE」などの2000年に比べると、
爆発力こそあまり感じられませんでしたが、支持を伸ばした一年だったのではないでしょうか？
特にコミカル系というかバカ系が多く、フロアでの受けも良好。
アグレッシヴ系もカッコいいものが多く、支持される所以がわかりますね。
しかし、同アーティストの連発＆音色の類似のせいか、
SCPの曲はどこか「熱しやすく冷めやすい」タイプが多いような気がします。
要するに「飽きやすい」ということ。
今年のMACHのベストの「AROUND THE UNIVERSE」＞「WHITE IS FOR YOU 〜」
のつなぎを聴いてもわかるように、音の厚みも薄く、この辺も影響してるのかもしれません。
いずれにしても、ここを直せば、HRGを超えてMACHの看板レーベルになること間違いなし。
実力はあるので、更なる発展に期待したいです。

そして、今年からEurobeatはV社へ完全シフトした3B。
SCP同様、「RAMBO」などの大ヒットがあった去年に比べると、爆発力があまりない曲が目立ちましたが、
それなりにヒットを飛ばし、神楽坂では依然大人気。
「TIME TO SAY GOODBYE」のような超アグレッシヴ系から、一味違った「OH BABY DO IT」タイプの曲、
さらには、ど哀愁まで作れる彼らの能力には、頭が下がる思いです。
ほとんど波がない、質の高い曲ばかりで、＠社のコンピしか聴かない人や、
＠社以外に卸しているレーベルはいらない、とほざいでいる方々が残念でたまりません。
こういう考えの人がいる間は、数々の逆境がこのレーベルにも降りかかりますが、
そんなことはおかまいなしに、どんどん前へと突き進んでいってもらいたいです。

そして、今年一番進化したと思われるHi-Site。
さすがは元TIMEテクノ。今年は昨年とは打って変わって、テクノちっくな音色で攻めてきました。
特に「ROCKET MAN」を耳にしたときの衝撃はいまでも忘れられません。
哀愁を書かせても上手く、「MISSION IMPOSSIBLE」のようなアグレッシヴ系も絶妙で、
ファンの心をがっちりと掴んだ、飛躍的な一年だったと思います。
ユロパニ6ではたった3曲と、ちょっと疎外されている面もありますが、
音は今までになかったタッチで実に新鮮。
これからもこの勢いでがんばっていって欲しいものです。来年も期待してます。

最後は、今年奇跡の復活を遂げたVIBRATIONと、Energy Revolution。
厳密に言えば、この2つのレーベル、出版社も権利社も違うので、
全く関係ないといえば関係ないのですが、作家がほぼ同じという点だけで一緒にさせてもらいますです。
今年一番のニュースといえばやっぱり「VIBRATION復活」。これに限るでしょう。
とはいえ、収録されたのは、復活後の曲はたった7曲。
しかし、そのうちの4曲にパラパラが付いていることを考えれば、フロア受けも悪くなく、
それ以外にも「TELL ME THE REASON WHY」や「LET THE PEOPLE SAY」といった、
壮大な哀愁曲が作れるという点では、かつてのVIBRATIONと同じポジションにいるのではないか、と考えます。
アグレッシヴ系はきちんと1・2曲目だったり、トリの収録だったりと、
クオリティの面に関してはほとんど何も問題なし。
日本を意識しすぎな点はありますが、そこを直せば、
毎回1曲目を飾れるようなレーベルに成長してくれる気がします。
Gianni Corainiを確保している点も大きなメリット。
クオリティも高いし、ファンも多い。未収録曲も多数あることですし、
もう少し収録数を増やして欲しいな、と個人的には思いますね。
そして、ERですが、こちらは去年と変わらず順調。
特に「ROCK MUSIC」や「BLACK NIGHT」などは、
今までのDi Marcantonioの作品の中でも上位の位置づけでしょう。
哀愁曲を多く作ってはいますが、VIBに比べるとやはり切れ味不足といった印象はぬぐえませんね。
その辺を直せば、来年は3Bを越えて、ユロパニの看板レーベルとしてやっていけることでしょう。
期待してます。

最後に…
頼むから「ユーロビート＝＠社」という古い・硬い考えは捨ててください。
3B、Hi-Site、ERも、＠社に提供される音源に負けないほどのクオリティを誇っており、
事実、このチャートにランクインしている曲の約1/3はユロパニからのもの。
元は＠社に曲提供していた作家たちが作る曲なのですから、悪いわけがありません。
まだ聴いたことがない、という方も、一度聴いてみることをお勧めします。
「Eurobeatに垣根はない」、それが言いたいのです。

commented and ranked by michelle at PEEK-A-BOO studio (2001/12/27)