「NIKO KICKBOXING / NIKO & CHERRY」ですが、
まずは、これを2000年という製作当時にお蔵入りさせた＠社の担当者の英断に拍手したいと思います。
「NIGHT OF FIRE」で火をつけ、これ以上無い大ユーロビート・パラパラブームに仕立て上げたのに、
そのNIKOの絶頂期の新曲がこの音では、せっかくついた火を消してしまいかねないでしょうよ！
今、この慣れた耳で聴くから全然大丈夫で、むしろそのメロディラインのセンスに脱帽するわけですが、
これを当時、 劈くようなキーンなシンセを鳴らしていたSinclaireの新曲だよ、と言われたら脱力ですよ（笑。
新曲として紹介するには少し無理がありすぎたというか、先進的過ぎてたということですね。
個人的な思いとしては、いま思い返せば
「BREAKING THE LAW / D.ESSEX」や「SPEEDWAY / NIKO」あたりからペニャ度が上がってきていて、
この「NIKO KICKBOXING」で一応の形を見るわけですが、これが数年後のSinclaireのカタチとなるわけで、
そういう意味では実験的な要素も強かったのかな、と思ったり思わなかったり。
いや、純粋なペニャとキーンなペニャを使い分けていて、さらにバスドラも数パターンあって、
その組み合わせでいくつか試していたような気がするんですよね、当時は。
「WHY NOT / MELODY」や「YOU GOT ME SPELLBOUND / LESLIE PARRISH」なんて典型ですよね。
ということで、いろいろなことを考えられる一曲であり迷曲です！積年の思いを寄せて黙って聴け！