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Last Update : 2004/05/04
 

遅くなりましたが、SEB147レビューです。

今回は若干辛口。五つ星は4つです。
全体的に見ると、TIMEやDELTAはがんばっているなぁ、と。
相変わらずVIBやHRGが1曲と寂しいので、
個人的にはカバーを削って、割振ってもらいたいところです(^^;

次回のレビューはSEB148の予定です。

過去のレビュー
SEB145 / SEB144 / SEB142 / SEB141 /
01. I JUST WANNA BE YOUR ANGEL / VIRGINELLE
(G.Pasquini - A.Milani) / Pro: Dave Rodgers
Label: A-BEAT C / BPM: 154.7 / Evaluation: ★★★★★(5/5)
 注目の1曲目は、久々登場のVIRGINELLE。個人的な話ではありますが、最近、妙にこのヒトの声が好きでして(昔は超嫌いだったんですが…)、そのせいもあってなんだか気になってしょうがない曲です(^^;
 このvo.さんの最近の傾向としては、GGG名義やLOLITA名義の曲の方が多かったわけですが、GGG名義は突き抜けるような明るさ、LOLITA名義は若干の哀愁、そしてこのVIRGINELLE名義では、そのどちらをも絶妙にブレンドした独特の世界観が出来上がっていて、特にこの曲は、VIRGINELLE名義でなければ出せない雰囲気に仕上がってると思います。特にイントロ(オープニング)の夏っぽい部分や、キャッチーなリフなどは、聴いていてなんとなくキモチが前向きになるような、そんな感じさえさせてくれますね(笑。
 薀蓄はこの辺にしておいて、全体的にみてみると、非常によく出来たつくりにびっくりさせられます。なんといってもこのメリハリのつけ方と、Aメロからキラキラシンセを何重にも重なり合わせた重厚さ。それに加えてBメロのコーラスと、サビラストのグッと上がっていくところなど、実に聴き所たっぷり。タイトルが長すぎるので、サビのキャッチーさが若干足りませんが、「べびべび」で許してしまいましょう(笑。Aメロのキラキラシンセが各回ごとに動きが違うのも良いのですが、やはり一番気に入ってるのは、Bメロバックのシンセ。実に綺麗で、素直に巧いなぁ、と思ってしまいます。これでこそVIRGINELLE。振りをつけたくなるのも納得ってなもんです。おすすめ。
 
02. RIGHT NOW [EURO POWER MIX] / DARK ANGELS
(G.Foglia - L.Gelmetti) / Pro: Newfield & Sinclaire
Label: DELTA / BPM:149.7 / Evaluation: -----(-/5)
 個人的には、この曲を「ユーロビート」と分類するのは如何なものかとは思うのですが、渡辺さん曰く「EURO POWER」という新たなジャンルだそうで。まぁこういうことをするのはDELTAだろうと思ってはいましたが、まさか、それがFoglia-Gelmettiの組み合わせだとは…。てっきりSinclaireあたりだと思ってましたよ…。
 作品的には、ユーロビートとLoudの掛け合わせみたいな感じですが、随所にユーロビートの要素が残っているのが特徴ですかね。また、その特徴が、あんまりこの重厚なノリに合ってないんですよ(汗。ここまでギターを中心に持ってくるならば、もう少し重いドラムできちんと攻めて欲しかったし(願わくば生ドラムで)、リフも、こんなにシンセシンセしなくてもいいのに。リフ前までは、なかなかいい雰囲気だったのに、このリフで一気に冷めちゃうから困りモンです。あぁ、でもそこまでいったらユーロビートではなくなっちゃうんですね…(笑。Aメロの雰囲気は好きですが、Bメロのあたりは全然盛り上がってなくて、この辺はユーロビートの特徴を完全に無視した感じ。サビのvo.はG.L.Anceschiさんですかね?こういうvo.にはわりと似合ってるのでいいのですが、これをDi Iorioさん(=NIKO)が歌ってたら、もっと難解だったんでしょうね、きっと…。この辺の人選はよくがんばったんじゃないですか?でもまぁ、メタルにハマってない一介のユーロビート好きとしては、こういう曲もたまにはいいけれど、フツーにユーロビートを聴かせて欲しいな、という思いが募るばかりです。
 さて、EURO POWER MIXと謳っているということは、かなり重いROCKであろうORIGINALもあるのでしょうか?そっちの方が聴きたかったりします(^^;
 
03. STORMY NIGHT / DAVID ROPA
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi) / Pro: S.Castagna
Label: SCP / BPM: 154.0 / Evaluation: ★★★☆☆(3/5)
 昨年9月に発売された「JGTC 2nd Round」から大幅に遅れてのフル収録となったこの曲。なんていうか、実に正統派な曲ですよね。このレーベルに関しては、毎回口を酸っぱく言っているとおり、イントロ(オープニング)がなんだかなぁ、なのですが、メロの適度な哀愁感が実に素晴らしい。深みのあるvo.もそうなのですが、なんていうか、奥のある曲だなぁ、と思ってしまいます。サビ前で一気に盛り上げるいつもの手法も、今回ばかりはギターの掻き鳴らしで、非常に効果的に出来ている上に、サビがメロとは違って単調なのもなかなか巧いなぁ、と。全体的にも生ギターが活かされていて素敵なのですが、申し訳ないけど、無駄にガチャガチャしたバスドラが全然チープに聴こえるために、いい雰囲気が半減してしまっているように聴こえるのは私だけでしょうか?もう少し落ち着いたバスドラにできないものでしょうか。バックのシンセ・生ギターが映えているだけに、なんだかとても残念なのですが…。いい曲だとは思うんですけどね…。
 
04. CYBERSEXY GIRL / PRETTY WOMAN
(F.Ugolini - A.Leonardi - M.Bozzi) / Pro: Newfield & Sinclaire
Label: DELTA / BPM: 151.2 / Evaluation: ★★☆☆☆(2/5)
 巷では絶不調と酷評されているLeo様が、旧友を13年ぶりにユーロビート界に戻して来てくれました(笑。Ugolini&Bozziのコンビは、「OH OH OH GIRLS ARE DANCING / THE BIG BROTHER」でおなじみのあの2人でして、たしかギター使いだったような気がするのですが、あんまりギターが香らずに、Leoシンセでほよほよと攻めてくる曲に仕上がってます。
 イントロからして、なにやら危険な感じがするのですが、サビとリフがまたこれ、賛否両論ありそうな感じで…。Aメロはまだ良いのですが、Bメロのバックのほよほよシンセもなにやら微妙にバランスが崩れていますし、サビはまるっきり聴き覚えアリで、全体的にも「なんだかなぁ」感が否めません。BPMが151もあるのに、非常に遅く聴こえるのは気のせいですかね?Moroniのvo.は良いのですが、さすがにこのトラックは、Leoファンの私でも嘆きたくなるほど。毎回言ってますけど、やはりこのヒトの復活は難しいのでしょうか?でも、一体何が悪いのだろう…。細かいところやベースのあたりは、だいぶ復調してる気もしますが。
 
05. TIME OF LOVE / TIME FORCE
(G.Gambogi - S.Dall'Ora) / Pro: Maiolini & Dall'Ora / Add : L.Degani
Label: TIME / BPM: 156.0 / Evaluation: ★★★★★(5/5)
 Gambogiさんがvo.の哀愁って、ちょっと久々に聴いた気がします。「PRETENDER / MR.M」以来でしょか?しかしこのヒトは、こういう哀愁を歌わせるとやはり上手いですね。もちろんアグレッシヴもいけるのですが、この渋くて深い声は、哀愁にピッタリ。今作は、特にバックトラックがゆったりと深みがあるので、なおさらそれを痛感させられます。
 で、そのバックトラックですが、TIMEの男哀愁の中では近年稀に見る素晴らしさ。今までの懸念材料だったガチャガチャ感がまるでなくなり、それ以上に、いかにもオトコ向けの哀愁といわんばかりの重さと深さが、ググッと前面に出てきていて、実にしっとりと聴かせてくれます。ゆっくりとスタートするイントロ(オープニング)前半ももちろんなのですが、イントロ後半のエレキギターの弾き語りが入るところなんて、ドラとバックのゴニョゴニョシンセと相まって雰囲気満点。素敵過ぎます。さらにこのリフ!音の強弱のつけかたが実に絶妙。最初4拍をピアノと絡め、後半4拍は低めのシンセでググッと上げるという、前後半で音に変化をつけるその手法は、昔のSinclaireやDimaが多用していた聴かせ技。ツボですね。
 メロに入ってからも寂しいところなどなく、ちょっと前のTIME楽曲とは雲泥の差。ずいぶんよくなったもんです。重いベースとシンセの絡み、特にBメロのあたりなんかは絶好調ですし、Bメロラストの「Go! Go! Go!」で上げていくあたりなんて聴き応え満点です。サビに向かってググッと上げて、サビで一気に爆発。そのサビも凝りが半端じゃなく、何本も重なり合うシンセで巧く雰囲気を作ってるなぁ、といった印象。全体的にもメリハリ・転調がはっきりしていて聴きやすいですし、何度も言いますがこの雰囲気の良さがたまりません。今年のTIME楽曲の中では一番かもしれません。おすすめです。
 
06. NEVER LET ME DOWN / MERI
(G.Pasquini - S.Oliva) / Pro: D.Rodgers & S.Oliva
Label: A-BEAT C / BPM: 138.2 / Evaluation: ★★★★☆(4/5)
 A-BEATの低BPM路線、最近評判悪いですが、個人的には結構好きなんですよね(^^; そんなところに新人さん投入。やはりA-BEATとしては、この路線で売っていきたいんでしょうか?個人的には歓迎したいところですが(笑。本名をMeri Neeserさんと言うらしいこのMERIさんは、どちらかというとSUSY WENDERの方が近いでしょうかね?言ってみりゃ哀愁です。
 シンセで綺麗にまとめているイントロ(オープニング)は、いかにもA-BEATの低BPM路線といった感じ。ただ、もう少しvo.を入れたり、ドラを入れたりで、気合いを入れて欲しかったな、と。ちょっとインパクトが足りない気がします。それ以外はほぼ完璧。リフ前のドラ叩きや、2本のメインシンセがうねうね動き回るリフなど、キャッチーさはないものの、熱い感情を表現したかのようにじっくりと作られていて聴き応えアリ。Aメロは比較的静かに、Bメロはバックにキラキラシンセを靡かせじっくりと、そしてサビは何重にも重なるシンセで重厚に、それぞれ違った形で聴かせてくれます。しかし、サビのvo.がわりと控えめに淡々と歌っているせいか、どこかインパクト不足。もうすこし爆発して欲しかったな、というのが正直な印象。リフが情熱的なだけに、ちょっと残念な部分です。でも、全体的には素敵度が高い曲に仕上がってるんじゃないでしょうか。随所にA-BEATらしい部分が出ていると思います。
 
07. ROCK ME TONIGHT / ELECTRIC ROCK BAND
(D.Di Marcantonio - L.Stanga) / Pro: D.Di Marcantonio & L.Stanga
Label: VIBRATION / BPM: 160.0 / Evaluation: ★★★★★(5/5)
 さて、今月のVIBですが、なんですかこのアーティスト名義は(笑。最近のLEDが「Hardcore Synth Orchestra」や「Violent String Ensanble」など3単語の名義に凝ってたのは知ってましたが、まさかこれがユーロビート界にまで進出するとは…(^^; まぁ、楽曲を聴けば、今までのどの名義にもあてはまらない要素があるので納得できるっちゃぁ納得できるのですが、これは名義でちょっと損するなぁ、と正直思いますね。ま、略してERBとでも呼んでみましょうか(笑。今後この名義で出されるかはちょっとわかりませんが…。
 エレキギターの掻き鳴らしから静かにスタートするイントロ(オープニング)ですが、それが明けるといつもながらの平坦なDimaドラと特徴的なシンセ。この導入がいきなりなのが、Dimaっぽくて好きですね(笑。もうこの時点で五つ星確定みたいなもんですが、またこれがどうにもこうにも速くてキャッチーで。真ん中のドラムロールの入れ方を含め、個人的にはリフ前にノックアウトです。これでこそDimaサウンド。やはり彼の実力は健在です(^^;
 リフは固めのメインシンセを縦横無尽に動かしていてインパクト抜群。8拍ごとに入るドラムロールやリフ後半のバックで鳴る細かいシンセも、Dima好きなら聴き逃せないところ。Aメロは若干哀愁風味の味付けでちょっと意外な感じがしますが、Bメロに入るともうDima節炸裂。Bメロアタマ「めーにやっ」のタメ、後半からのシンセでグイグイ上げていくところ、そこから一気に落として、サビでさらに一気に爆発といった手法は、ホント長年変わらない彼の特徴とでもいえるでしょう。それがきっちりハマっているあたり、さすがといったところでしょうか。バックの細かいシンセも映えてますし。サビはタイトル連呼に、3.5拍後に入る爆発音でバッチリ。シンセの動きも良い上に、ラストの「you can give me POWER!!」のPOWERの部分でシンセがガッチリ絡んでいる部分も効果的で、固めのリフに巧く連携できてます。全体的にもスムーズに流れていて、本当に飽きさせないつくりに脱帽。凝りに凝ってるなぁ、という印象を受けますね。VIBとしては久々のアグレッシヴなだけに、これはヒットしてほしいですね。もちろんおすすめ。
 
08. S.O.S. / NICK KEY
(A.Milani - L.Raimondi - S.Oliva - F.Rizzolo) / Pro: D.Rodgers & S.Oliva
Label: A-BEAT C / BPM: 148.0 / Evaluation: ★★☆☆☆(2/5)
 NICK KEYって、たまに出て注目されるわりには、微妙な位置付けですよね…。いつも同じようなシンセ音ですし、BPMが低いせいか、どうも中途半端な感じがします(すいません…)。
 そんな彼の新曲ですが、今までの流れを完璧に踏襲してしまいました(汗。イントロ(オープニング)も中途半端なところでいきなり終わってしまっていて拍子抜け。これからvo.でも来るのかな、と思ったらいきなりリフだもんなぁ…。そのリフはいかにもA-BEATっぽい感じ。ただ、メインシンセ一本しか聴こえないので、どこかインパクトに欠けた作り。うーん…。それでもAメロ以降は、凝りは少ないながらも悪くなく、Rizzolo・Olivaが絡んでるだけのことはあってメリハリは十分。ただシンセが奥に聴こえて、もったいないなぁといった印象でしょうか。もう少し前に出して、音数を増やしたら、もっと良さそうな感じがします。サビはそのシンセも前に出てきて、vo.も張り切って歌ってるだけになかなか。サビラストのヘンテコなシンセも良い味出してますし。ただやっぱり、どうも淡々とした印象が拭えません。どうも好きになれないタイプ。もう少し突き抜けて欲しかったな、という感じです。
 
09. BYE TO THE BABY / PRISCILLA
(M.Rizzi - G.Foglia - C.Moroni) / Pro: Newfield & Sinclaire
Label: DELTA / BPM: 160.3 / Evaluation: ★★★☆☆(3/5)
 SEB147収録曲の中での最速ナンバー。明らかな160超えです。しっかしこのPRISCILLA名義もコンセプトが固まりませんね…。個人的には「LOVE IS IN DANGER」のイメージが強すぎるだけに、哀愁ハイパーかと思えば、「HELLO GOODBYE」もこの名義。よくわからん名義ですが、今回はまた違った雰囲気で攻めてきてくれてます。
 DELTAらしい雰囲気でスタートするイントロ(オープニング)もいいのですが、注目はなんと言ってもこのリフ。このぐちゃぐちゃっぷりは、いかにもRizziさん絡んでますよ、といった感じでしょうか。Rizziさんが作って、Fogliaが巧くまとめたように見受けられますね。流れるような動きが今まで考えられなかったのもあるのですが、ここまで軽さに徹底したリフも珍しい気がします。ある意味オトナな感じ。インパクトがあるかと言われれば、音が軽いのでそこまででもない気もしますが、珍しいパターンだと思います。Aメロ・Bメロは比較的淡々と流れてまして、もう少し音数増やしてくれればよかったのになぁ、と。ただ、聴いてて非常に爽やか。Rizziさんっぽさが滲み出ている気がします(笑。サビはどちらかというとFogliaでしょうか、シンセの使い方が巧く、よくメリハリつけられているんじゃないでしょうか。悪くはないのですが、インパクトといった面ではどうでしょう?サビのMoroniの歌いまわしとリフあたりだけかなぁ、といった印象。綺麗にまとまってはいるんですが…。
 
10. NOT GONNA GET US / DAVE RODGERS
(T.Horn - E.Kiper - V.Polienko) / Pro: D.Rodgers & S.Oliva
Label: A-BEAT C / BPM: 140.2 / Evaluation: ★★☆☆☆(2/5)
 今回は外ゥカバーですか。しかもDave自ら…。元々4つ打ちでカバーはし易そうですけど、ちょっと雰囲気変わっちゃってるなぁ。ギターを掻き鳴らしているあたりはまずまず。ただ、ちょっとメロのあたりで音数が不足しており、サビ・リフと比較すると落差が大きい感じですね。やっぱりオリジナルのイメージが強いせいか、オトコvo.だと変な感じ。どうせやるなら、DominoやVirginelleあたりに歌わせて、GROOVE TWINS名義で出して欲しかったですね(笑。
 
11. LOVE IS A LITE / DANY
(G.Gambogi - S.Dall'Ora) / Pro: Maiolini & Dall'Ora / Add : S.Dall'Ora & L.Degani
Label: TIME / BPM: 154.0 / Evaluation: ★★★★☆(4/5)
 TIMEから新人DANYさんの登場。Dall'Oraが3箇所もクレジットされてるのが非常に気になりますが、そのせいかわりとDall'Ora親父っぽいフレーズもアリでなかなか聴き応えのある楽曲に仕上がってます。ちなみに、このDANYさん、名義的に考えてみてもS.Valeoのバンド「Links」のvo.さんのDaniela Galliさんじゃないかな、と思います。気になる方は、一度聴いてみてもいいかもしれません。個人的には「Pioggia Di Polvere」がおすすめです(^^;
 さて音の方ですが、イントロ(オープニング)からTIMEっぽいポップな匂いがプーンと香ってくる感じ。前半は、Cyberっぽいチープなフレーズが行き来してますが、バスドラが入ってからは、バックのホヨホヨしたシンセも映えてきて、なかなか味のあるイントロ。いつもどおりサビが前に来てますが、そのサビからリフにかけてが、TIMEっぽいけどいつもとはまた違ったパターンのサンプリングで、ちょっと面白いですね。リフもTIMEっぽいメインシンセをとにかく動かして、グイグイ引っ張っていくようなスタイル。その後ろにも、小さな音ではありますが、サブで別のシンセが動いているのもまた素敵。Aメロはちょっと寂しいですが、Bメロ以降は細かい音も映え、サビもタイトル連呼でわりとしっかりしていて良い感じ。Bメロやサビのあたりのシンセの細かいフレーズが実にDall'Oraっぽくて、Dall'Ora好きにはたまらないんじゃないでしょうかね?サビの音などは厚くて悪くはないのですが、どことなくインパクトに欠ける感じは否めず、それが災いしてかちょっとチープに聴こえるのが難点。同じ新人さんならば、SEB141の「TO THE STARS / ANNIE」みたいに、もう少し独自のカラーを出してみたら良かったかもしれません。
 
12. IN THE STARS / MAKO
(F.Ugolini - A.Leonardi) / Pro: Newfield & Sinclaire
Label: DELTA / BPM: 151.0 / Evaluation: ★★★☆☆(3/5)
 曲中のフレーズを聴いて「CRAZY TOKYO NIGHT / RITA HOLLYWOOD」を思い出したのは私だけでしょうか?(笑 
 はじめからで申し訳ないのですが、変態的なオープニングを抜けると、いきなりサビフレーズ、さらにいきなりリフと、もう少しこだわってイントロ部分を作ってくれてもよかったかな、という気分にさせられます。バスドラを入れてみるなり、どこか変化が欲しかったですね、ここは。短いし、なんかもったいない感じ。リフはどこか聴き覚えのあるフレーズに、前述の「CRAZY TOKYO NIGHT」の組み合わせ。BPMのわりには非常にゆったり聴こえるのは何故でしょう…。シンセフレーズ以外特徴のないAメロはともかく、Bメロもシンセが映えているのにどこか淡々と流れていて、どうも好きになれないパターンです。サビが良いだけに、グイグイ引っ張っていってくれたらなかなか映えた気がするのですが。サビは、細かいシンセやサンプリングがしっかりしている上に、メリハリがきちんとつけられていて、非常に聴きやすく、また、vo.もしっかり歌っているので、このvo.の上手さを引き立たせているようにも感じます。悪くはないけど、格段良くもなく。ただ、何度も聴いているうちに、気に入ってしまう何かが隠れているような、そんなツボの多い曲じゃないですかね、これは。すごい気に入るヒトと、凄い嫌いなヒトに分かれそうな感じです(^^;
 
13. RASPUTIN, PASTERNAK AND MOLOTOV / MAD COW AND ...
(C.Accatino - F.Rimonti - R.Festari - A.Girbaudo) / Pro: Accatino & Rimonti
Label: Hi-NRG Attack / BPM: 160.0 / Evaluation: ★★★★☆(4/5)
 うーん、ロシア好きですね(笑。ロシア革命で途絶えるロマノフ王朝の怪僧ラスプーチン、そのロシア革命を描いたボリス・パステルナーク、そのロシア革命の主導者の一人モロトフ。何かそれに関わる歌詞でも書いてくれればいいのに、全然関係ないから困りものです(笑。最近エナアタがロシアにこだわっているのは、ロシアの某出版社にも楽曲を卸しているから…なんでしょうかね?たまには日本モノもお願いしたいところ。
 楽曲は、もう想像どおり。前作「I WANT YOUR BALALAIKA」ほどではないですが、ロシアンテースト。イントロ(オープニング)こそそれほどでもないのですが、リフにはいると、まさにそのまんまロシア。フツーに32拍のリフなのですが、24拍で一区切りになっているせいか、どこか違和感の覚えるつくりに。音的にはいつものシンセ一本ですが、もう少し動かしても良かったのかな、と。ちょっと淡々としている気がします。Aメロ以降は、BPMが160もあるわりには、それほどスピーディに聴こえるわけでもなく、なんだかもったいない感じ。Bメロの急な変調から後半の一気の上げはなかなか。サビもなかなかキレがあっていいのですが、タイトルがいかんせん長すぎる上に、世界史やってなきゃなんだそりゃ、の世界ですから、キャッチーさはそれほど感じられません。全体的にみても、ちょっと落ち着いちゃったのかな、という感じですかね。一昔前の、ハチャメチャなエナアタが、一番キャッチーでヒット性があったように思えるのですが。
 
14. HEART ATTACK / LOLITA
(S.Oliva - F.Contini) / Pro: D.Rodgers & S.Oliva
Label: A-BEAT C / BPM: 146.8 / Evaluation: ★★★★☆(4/5)
 さてこちらは、SEB143に先行収録されて、すでに大ヒット中の「HEART ATTACK」。1曲目とvo.は同じですが、Oliva主導で作られているせいか、こちらは若干の哀愁を含んでおり、VIRGINELLE名義というよりは、やはりLOLITA名義の似合う曲。
 イントロは、前半の怪しいシンセとエレキギターの絡みが面白く、また後半もドラとパーカスの色を変えるなどして、なかなかこだわっている模様。ただ、後半32拍はリフと同じメロディライン・ベースの運び方で、ちょっとドラマ性がなく、イントロだけ聴けるかと言われたらそうでもない感じでちょっとゲンナリ。リフのメインシンセがちょっと浮いている気もしますが、リフ以降の各パーツに共通している特長として、真ん中でベースやシンセをグッと上げて明らかに強弱をつけている点。これがなかなかハマっていて、ドラマティカルでいいんですね。Aメロのバック、ギターが鳴っているのはいいのですが、シンセがちょっと寂しく、せっかくvo.がきっちりと歌っているのに、どこかもったいない感じ。雰囲気がここだけ若干違って聴こえるのはこのせいでしょうか。シンセがきっちり動き出すBメロ以降は実に壮大。特にBメロ後半は、切ないながらも引っ張りどおしで聴き応えがあり、うまくサビへと連携が取れているように思えます。1番と2番で微妙に違うあたりも、なかなかやるなぁ、と思ってしまいます。サビも、前半は下げに、後半は上げに徹して、最後にガツッと上げてきちっと〆るあたり、Olivaの職人技だなぁ、と。まぁ全体的にもOlivaの匂いがプンプン。かなり力を入れて制作したんじゃないでしょうかね?Bメロ・サビが素晴らしいだけに、やはりイントロ・Aメロがもったいないなぁ、と感じてしまいますね。惜しい。
 
15. ALL THAT I WANT / MR.M
(G.Gambogi - S.Dall'Ora) / Pro: Maiolini & Dall'Ora / Add : L.Degani
Label: TIME / BPM: 158.0 / Evaluation: ★★★☆☆(3/5)
 今月のGambogi2作目。彼がvo.の曲が2曲も収録されるのも久々ですね(笑。最近はSimoneさんにお株を奪われていた感はありますが、TIME男vo.を引っ張る存在の彼ですから、こういうアグレッシヴ路線も外せないところ…。
 いきなりエレキで静かにスタートするイントロ(オープニング)ですが、それも32拍まで。それが明けてしまえば、ドラとvo.の絡みで実にスマートに聴かせてくれてます。ただ、サビメロを2回も繰り返すのはいけません。せっかくですから、「TIME OF LOVE」のようにエレキ一本で攻めるなり、もう少しこだわって欲しかったな、と。まぁ欲に過ぎないのですがね(^^; イントロ自体は非常に良いです。その後のリフですが、シンセの動きがあんまりないので、リフ自体のインパクトが欠けちゃっているのがもったいないのですが、その後ろのギターと、カタカタ鳴っているシンセでなんとかカバー…できてるのかな?うーん、この辺は好みの別れそうなところです。Aメロから一気にサビまで突入していくのですが、Bメロ後半まで、音自体にそれほど変化がなく、個人的にはそこだけちょっと気になりますね。ピコピコシンセをもう少し前にだすなりして、メリハリをつけた方が良かったかな、と。サビのシャウトはなかなかですが、ここも変化が薄く、全体的にものっぺりした印象は拭えませんね。シンセ・固いドラ・ギターで、なかなかかっこよく仕上げているのですが、強弱が足りないのか、これといったインパクトに結びついていないような。
 
16. FINALLY I SEE THE LIGHT / KAREN
(S.Oliva - L.Raimondi) / Pro: D.Rodgers & S.Oliva
Label: A-BEAT C / BPM: 150.0 / Evaluation: ★★★☆☆(3/5)
 こちらも「HEART ATTACK」同様、Olivaメインで作られたKARENの新曲。渡辺さんもおっしゃっているように、Kiki嬢も、なかなかコンスタントに楽曲を提供してくれてますね。ただ、最近はヒットに結びつかない曲が多くて、そこだけがちょっと残念なんですよね…。
 で、この曲もやはり例に漏れずっていう感じで…。静かにピアノっぽいシンセでしっとりと進むイントロ、この前半はいいのですが、固めのドラが入るとどことなく感じが変化。シンセで攻めるのみで、vo.も入らないままリフにいきなり突き進んでしまっていて、もう少し変化が欲しかったな、と思ってしまいます。リフも「HEART ATTACK」同様、動きはいいのですが、なんとなくシンセが浮いているような感じ。Aメロのバックはなかなか凝っていて、ベースギターとうねうね動くキラキラシンセがいい味出してます。Bメロの転調後は、ちょっと感じが変わって、穏やかなシンセがメインでサビまで運んでいくのですが、どうも上がりきれてないような…。ただ、音の重ね方などは、さすが哀愁の天才2人が絡んでいるだけのことはあって、実に巧いです。サビは、Kiki嬢も気合いを入れて歌っているし、メロディラインも気持ちいいのですが、タイトルが「HERE I AM」かと勘違いしてしまいそうな予感。やはりタイトルが長いと、キャッチーさも半減ですね。サビのまとめ方は感じ良く、スッとリフに切り替わっていて、ここは潔いのですが(笑。うーん、やはり全体的にもキャッチーさ不足でしょうか。パーツパーツはそこまで悪くはないのですが、こうガツッと来るものが見当たらないんですよね。まずまず。
 
17. STEEL BLADE / JEAN LOVE
(G.Foglia - L.Gelmetti - C.Moroni) / Pro: Newfield & Sinclaire
Label: DELTA / BPM: 150.0 / Evaluation: ★★★★★(5/5)
 ん?このvo.さん、「FOOL FOR YOUR LOVING」と同じヒトですか?別人のように聴こえてしまうんですが…。気合いを入れて歌っているところなどは、「YOUR LOVE / STOP&GO」のvo.さんみたいな感じがして、わりと懐かしめの声ですが、それでも同一人物っぽくないですし、謎が深いアーティストですね、このヒトは。
 前作がなかなか微妙だった彼ですが、今回はFoglia-Gelmettiという旬の組み合わせで攻めてきました。144の「MUSIC IN MY HEAD / DENISE」、145の「BYE BYE BABY / PIZZA GIRL」と五つ星を付けた組み合わせ。この2人が絡むと、シンセがでかくて、転調が大きくて、独自の雰囲気が出てくる、という作用があるのですが、今回もその例に漏れることなく、独自路線を貫いてくれてます。
 逆回しのようなチープな音と、ベースの音で始まったかと思えば、イントロ後半はヘンテコで訳のわからないチープなシンセ。もう少しリフ前にガツッと上げて欲しかったのですが…。そのリフは、なんていうか重厚な作り。2〜3本のシンセが混じってるんじゃないかと勘違いしそうなほどで、動きも平坦ながら、上手く「決闘」のようなイメージを醸し出しているような気がします。Aメロは、ピアノと細かいシンセで綺麗にまとめており、また、vo.も吐き捨てるように、語り口調で歌っており、そこはなかなか特徴的な部分じゃないでしょうか。Bメロの転調もなかなかで、こちらはバックがチープなシンセメロ。サビ前一気の盛り上げも良いのですが、Aメロともサビとも違ってのびのびと歌っており、この対象性が、サビをより一層盛り立たせてくれてるような気がします。この辺はさすがこのコンビ、巧いなぁ、と純粋に思わされますね。そしてサビでの一気の爆発。前作とは違って、かなりの気合いを込めて歌い上げているvo.もさることながら、バックがまた豪華。ピアノから細かいシンセまでしっかりと組み立てられていて、実にこだわりをもって作っているなぁ、と思わされます。BPMも150のわりにはスピード感があって、ホント、引っ張られているような感覚さえ生まれます。最近の男vo.のアグレッシヴというと、どうしてもギターに走りがちですが、こういうシンセ主体の楽曲でも、十分かっこよくできるんだな、と改めて思いますね。Foglia-Gelmettiの組み合わせ、今後とも要注目じゃないでしょうかね。
 
18. NOT FOR SALE / GO 2 (FASTWAY vs ACE)
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi - E.Zanini) / Pro: S.Castagna
Label: SCP / BPM: 153.0 / Evaluation: ★★★★☆(4/5)
 なんで新しく名義を作ったんでしょう?「FASTWAY vs ACE」で十分なのに…(笑。っていうか、この曲のイメージからすると、むしろ「DUSTY vs ACE」っていう感じがするのは私だけ?FASTWAYは、どちらかというと、ここまで激しいROCKなイメージではなく、シンセメインでがっつりと飛ばしてくれるイメージなのですが…。感覚が古いかな…(笑。
 さて、この曲、「FASTWAY vs ACE」と銘打っているように、ZaniniとCodenottiの2人が交代交代に歌ってるわけですが、ACEのピンでもおかしくなさそうなくらい、Codenotti臭さがプンプン。Bメロやサビのおいしいところを彼が歌っているからなのでしょうか、はたまた音使いが彼っぽいからでしょうか、いずれにせよ、Zaniniというよりは、明らかにCodenottiなんですよね。ちょっとポップな中に、激しくギターを掻き鳴らすあたりなんて、特にそんな感じがします。イントロから見ていきたいのですが、相変わらず寂しい作りなので、リフから…。リフ自体は動きも少なく、どっしりした印象。シンセとギターの動きがほぼ同じだからですかね。そのままでは派手さがないので、きらびやかなシンセを挿入しているあたりは、なかなか。Aメロ以降は、ギターと細かいシンセが微妙に絡み合ってなかなか面白く、特にBメロ真ん中あたりのメリハリのつけ方も素敵。Bメロ全体を使ってのゆるやかな盛り上がりも好感持てますね。サビのタイトル連呼や「ぷりぷりべいべー」はキャッチーでとてもよく、徐々に上向きになっていくベースラインとも相まって、リフに中心を持っていこうとしているのがよくわかりますね。ただ、サビでシンセが消えてしまっているのと、決め台詞の「Feel i'm breakin' out no control」を叫びすぎ。叫ぶのはサビラストの1回で十分です。何遍も聴かされると、決め台詞でもなんでもなくなってしまうんですよね。どうせやるなら、毎回台詞を変えてくれたらよかったのに…。同様に、節々に挿入されるシンセフレーズも、どうせならば毎回変えてくれたら面白かったんですけどね。なんかその辺がちょっと残念な部分。カッコイイ曲だとは思いますが、細かい部分で惜しいんだよなぁ…。
 
このコーナーは、私michelleが勝手気ままに新譜をレビューするコーナーです。
すべて自己流の聴き方によるもので、いち個人としての見解を述べているまでです。
基本的に、発売当日にレビューしてますので、おすすめ&レビューは第一印象がすべてです(^^;
聴きこんでいくうちに気に入ってしまう曲も多数ありますので、つっこまないでください(笑
過去のレビュー
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