えー、とんでもないことになってますね（＾＾；
3年連続でお届けしているこのチャートですが、だんだんSEB色が濃くなってます。
2000年のチャートでは、SEBからは1曲もランクインしてなかったのに…。
まぁ、NON-STOP系のコンピが次々に廃止されたのも理由の一つかと思われます。

さて、ごらんになってのご感想はどんな感じでしょうか？
個人的にはTIME派なのですが、えぇ、A-BEATばっかりですね（＾＾；
TOP50内に26曲と、約半数がA-BEATからです。
TIMEは8曲のランクインですが、それでもレーベル別にみると第2位。
それだけA-BEATの威力が強かった年だったような気がします。
そのくせ、DELTAのGabrielli絡みの楽曲が、TOP10内に3曲。
一見偏っているようで、実はホントに偏っている、そんなチャートに仕上がりました（笑。

それでは、毎年のごとく、ここらでレーベル別の回顧でもしていきましょうか。
まずは、老舗TIMEレーベル（ランクイン＝8曲/50曲）。
今年はSEB・MACHあわせて46曲の収録でした。
クレジット的にはほぼ3パターン（Dall'Ora/Dall'Ora+Gambogi/Dall'Ora+Degani）。
vo.もほとんどGambogiとFerettiの2人で切り盛りし、人間的には新鮮味がなかったですね。
ただ、SEB100台に比べて音はずいぶんよくなってきてます。
問題だったメロの薄さもだいぶ解消され、キャッチーなリフを持つ曲も多くなりました。
「KILLER」や「HONEY FOR LOVE」など、振りがついて、かなりヒットした曲もありましたし。
一時期はホントに低迷していただけに、このところの上昇っぷりは目を見張るものが。
まさに古豪復活といったコトバが似合う感じですね。
アグレッシヴ系も哀愁系も、それなりにクオリティの高い曲が多いので、
このままのペースでどんどん突き進んでほしいのですが、
SEB134以降、衝撃の収録50％減。
残念としか言いようがありません（泣。

続きまして、もはや老舗の域に達してきたA-BEAT Cレーベル（26/50）。
新規収録数は全部で70曲。
やはり、EUROBEATの看板レーベルというだけあって、クオリティは抜群。
毎回毎回、ド級のヒットを飛ばせる曲作りには頭が下がります。
スタジオのセットアップを変えてから、音に厚みが出て、さらに質が上昇。
特にRizzolo一派が絡む曲は正統派路線が多く、個人的にも嬉しいかぎり。
特にPOWERFUL T.・ACE WARRIOR・J.STORM・MEGA NRG MAN・MATT LANDらの
アグレッシヴ路線はひたすら強く、時間をかけた秀作が多かったですね。
今年の特徴はやっぱり低速・高速の棲み分け。
NUAGEをデビューさせた裏には、原点回帰の意味があったのではないかと思います。
とにもかくにも、クオリティの高さ。A-BEATはこれにつきます。
そろそろ某作家に関する驚愕の情報が流されそうな予感がしますが、
そんな逆境に負けず、このままのペースで製作を続けてほしいものです。
2003年も期待ですね。

そして、もはや新進気鋭ともいえなくなってきたDELTA（6/50）。
40曲が新たにリリースされました。
2002年の一番のニュースは、やっぱりGabrielliの電撃移籍でしょう。
インタビューにもあるように、彼の狙いは原点回帰。
それを地で行くようなスタイルの彼の曲は、出す曲すべてがヒットという状態。
たった4曲にもかかわらず、すべての曲に振りがついたのは驚きでした。
まったくパラパラとは無縁そうな「SOMEONE TO LOVE」にまで…（＾＾；
ほぼ同時期に加入したCoenさんともども、新たなヒットメーカーとして、
この調子でがんばってもらいたいところですね。
そういえばSinclaireは？（汗
いや、フツーに曲作りに励んでますので、ご安心を。

つづいてそろそろ独立10周年のHi-NRG Attack（2/50）。
MACHの廃止によって、2002年は結局44曲のリリースにとどまりました。
＠社、10曲くらい契約不履行じゃないですかね？（笑。
しかし、毎回変わらぬ独自路線にそろそろ飽きられたのか、
リスナー界の最大のヒットは98年製作の「ANOTHER NIGHT OF FANTASY」。
振りがついたのも10曲程度と、やっぱり不発でしたね（＾＾；
そろそろ方向転換が必要なのかもしれません…。
新シリーズの計画もどうやら遅れてるみたいですし、
ここらでひとつ、リスナーをあっと言わせてほしいところです。

そしてこちらはレーベル設立5周年でも新進気鋭SCP（6/50）。
約30曲のリリースですが、なんだかんだでヒット曲も多かったですね。
そんなに新曲に振りがついたようなイメージはないものの、
リスナー的には、アグレッシヴ系・哀愁系どちらも惹かれるものがありました。
相変わらず、印象に残りづらい曲が多いですが、
それでもきちんとヒット曲を生み出しているのが、SCPらしいところ。
コミカル系から正統派系にシフトしたのも効果があったのかもしれません。
新作が聴けなくなって久しいですが、そろそろ放出してほしいですね。
新しいサイトも立ち上げ間近。
これからもがんばってほしいレーベル1番手です。

最後にBBB（1/50）とVIB（1/50）を。
＠社から完全に切られた上に、ユロパニも終了。
FARMとEMIの単発系コンピにしか収録されませんでしたが、
隠れたところで良曲を生み出しているのも事実。
もうちょっとこの辺が明るみになればいいんですけどねぇ…。
2003年の動きにも注目したいところです。
いい曲が多いのに収録されないのはもったいないですからね。
収録環境の早期改善がまずもっての課題でしょうか。うーむ。

まとめ…
ちょっと固めに2002年の各レーベルを振り返ってみました。、
パラパラのブームが完全に去ってしまい、EUROBEATも冬の時代に突入ですが、
こういうときにこそ、いい曲が生まれるのもまた事実。
収録曲数は激減してますが、ユーロビートというジャンルを生かすためにも、
リスナーの方もパラリストの方もがんばって布教活動に励みましょう（笑。
たぶん、また5年後くらいにはブームが来てくれるはず…ですからね（＾＾；

commented and ranked by michelle at PEEK-A-BOO studio (2003/01/05)