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2010 Edition
Last Update : 2011/01/04

# TITLE (WRITERS) LABEL CD / VINYL
1 EVERGREEN / KAREN
(G.Pasquini - F.Rizzolo - L.Frassetto - A.Contini - F.Contini - S.Oliva)
A-BEAT C SEB VOL.205
(AVCD-10205)
2 TAKE THIS WAY / CHRISTIAN
(S.Dall'Ora - L.Degani)
EUROGROOVES SEB VOL.203
(AVCD-10203)
3 MAD MAN / MANUEL
(M.Caramori - D.Di Marcantonio)
DIMA MUSIC SEB VOL.209
(AVCD-10209)
4 ONE-O-NINE / DOMINO
(S.Oliva - A.Gatti - A.Kozato)
GOGO'S MUSIC SEB VOL.203
(AVCD-10203)
5 PLAYBOY / APPLE
(S.Dall'Ora - L.Degani)
EUROGROOVES SEB VOL.202
(AVCD-10202)
6 10,000 LOVERS / MIRKA
(A.Leonardi - G.Pasquini)
A-BEAT C SEB VOL.201
(AVCD-10201)
7 AWAKE / STEPHY
(D.Di Marcantonio - S.Vermaak)
DIMA MUSIC SEB VOL.208
(AVCD-10208)
8 LIVE IT UP! / NATHALIE
(A.Leonardi)
SINCLAIRESTYLE SEB VOL.201
(AVCD-10201)
9 STARDUST / MR.MOOG
(D.Di Marcantonio - S.Vermaak)
DIMA MUSIC SEB VOL.207
(AVCD-10207)
10 I WANNA RUN TO YOU / MICKEY B.
(Alkogan - M.Capurro)
A-BEAT C SEB VOL.202
(AVCD-10202)
11 MIND GAME / DREAM FIGHTERS
(D.Di Marcantonio)
DIMA MUSIC SEB VOL.208
(AVCD-10208)
12 CALL MY NAME / TORA
(A.Leonardi - G.Foglia)
SINCLAIRESTYLE SEB VOL.209
(AVCD-10209)
13 READY FOREVER / CHRIS STANTON
(L.Degani - S.Dall'Ora)
TIME SEB VOL.202
(AVCD-10202)
14 FREEDOM / DAVID DIMA
(D.Di Marcantonio)
DIMA MUSIC SEB VOL.203
(AVCD-10203)
15 JUNGLE OF FIRE / LAURA VOX
(C.Accatino - F.Rimonti - R.Festari)
HI-NRG ATTACK SEB VOL.208
(AVCD-10208)
16 SAMURAI BLUE / GO 2
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.209
(AVCD-10209)
17 FOREVER FLY / STELLA
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Scarpa - P.Scarpa - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.204
(AVCD-10204)
18 ALL ABOUT YOU / DREAM FIGHTER
(D.Di Marcantonio - S.Vermaak)
DIMA MUSIC SEB VOL.207
(AVCD-10207)
19 LITTLE LITTLE STAR / JAY LEHR
(S.Castagna - C.Codenotti - F.Lehr - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.205
(AVCD-10205)
20 WONDERWOMAN DREAM / DESTINEE
(D.Di Marcantonio - M.Caramori)
DIMA MUSIC SEB VOL.207
(AVCD-10207)
21 CRAZY / DAVID DIMA
(D.Di Marcantonio - S.Vermaak)
DIMA MUSIC SEB VOL.208
(AVCD-10208)
22 I'LL REMEMBER WHY I LOVE YOU / NATHALIE
(A.Leonardi - G.Foglia)
SINCLAIRESTYLE SEB VOL.206
(AVCD-10206)
23 SAY GOODBYE / MR.MOOG
(D.Di Marcantonio - C.Magnani)
DIMA MUSIC SEB VOL.201
(AVCD-10201)
24 ON THE TOP AGAIN / GARCON
(C.Accatino - F.Rimonti - R.Festari)
HI-NRG ATTACK SEB VOL.206
(AVCD-10206)
25 BANG BANG / PAUL HARRIS
(M.Capaldi - M.Rizzi - L.Torchiani)
DELTA SEB VOL.204
(AVCD-10204)
26 SCREAMING OUT THE POWER / LOUISE
(C.Accatino - F.Rimonti - R.Festari)
HI-NRG ATTACK SEB VOL.206
(AVCD-10206)
27 I CAN'T STOP LOVING YOU / DREAM FIGHTERS
(D.Di Marcantonio)
DIMA MUSIC SEB VOL.202
(AVCD-10202)
28 CATACLYSM NIGHT / JOE BANANA
(C.Accatino - F.Rimonti - R.Festari)
HI-NRG ATTACK SEB VOL.204
(AVCD-10204)
29 STAY WITH ME / MARIKA
(M.Rizzi - C.Moroni)
DELTA SEB VOL.207
(AVCD-10207)
30 CooLoveR / IRENE
(S.Castagna - C.Codenotti - E.Somenzi)
SCP SEB VOL.202
(AVCD-10202)
(注1)
このチャートは、私michelleの独断と偏見で、
「この1年よく聞いたなぁ」という曲を、勝手に30曲ピックアップしてお届けしています。

(注2)
ランキング掲載基準は、2010年に日本で正規にリリースされたCDに新規収録された国産以外のユーロビート楽曲です。
「mora」や「iTMS」、「Juno Download」などのDLサイトで配信された楽曲は除外してあります。

(注3)
カバー楽曲(楽曲の作詞・作曲が他者で、イタリアで歌い直してユーロビート楽曲としたもの)は掲載対象とします。
Remix楽曲(楽曲の作詞・作曲が他者で、オリジナルアーティストが歌い、アレンジのみユーロビートとしたもの)は除外します。

【解説】

とりあえず、リリース楽曲数を眺めてみましょうか。

■2010年の新規リリース楽曲数
 
SUPER EUROBEAT
201
202
203
204
205
206
207
208
209
合計
TIME
 
1
 
 
 
 
 
 
 
1
EUROGROOVES
1
1
1
 
 
 
 
 
 
3
A-BEAT C
1
2
1
1
2
 
 
 
 
7
SUN FIRE
 
 
 
 
 
1
1
1
1
4
GOGOS MUSIC
1
1
1
1
1
1
1
 
2
9
DELTA
2
2
2
2
2
 
2
1
2
15
SINCLAIRESTYLE
1
 
1
 
1
1
1
 
1
6
HI-NRG ATTACK
1
1
1
2
1
3
2
3
1
15
SCP
2
2
2
3
2
3
2
2
3
21
DIMA MUSIC
1
1
2
1
1
1
3
3
1
14
ASIA/BBB
1
1
1
2
2
1
 
2
1
11
合計
11
12
12
12
12
11
12
12
12
106
※SEB201の「SUPER EUROBEAT [GOLD MIX] / DAVE RODGERS feat. FUTURA」は、SEB BEST2009収録でカウントした。
※SEB206の「HAWAIIAN ROLLER COASTER RIDE / AAA」はJ-POPのカバーとして除外した。

過去のものと比較していただければわかるとおり、新規のリリース数が今年はとても少ないです。
もちろん、SEBがExtended収録となった差はありますが、単発コンピなどでの新曲が全くないのです。
また、今年は@社以外の他社からの新曲が1曲もありませんでした。久々に@社独占です。
これはホントに由々しき事態。他社はみんな和製ユーロやユーロカバーに走ってしまいました。
レーベルが分裂に分裂を重ねた結果、SEB契約レーベルだけで11。これにAkyrとBlast!を加えれば13。
まずこの数があまりにも多すぎる気がしませんか。
こればっかりは現地の話だけにどうしようもないことだとは思いますが、
逆を言えば他社がうまいこと持って行っちゃえないのかな、とも素人ながらに思うのです。
特にEurogroovesなんて、クオリティの高いオリジナル作品を制作し続けているわけですから、
そこをメインにした新しいコンピを作れば、十分SEBに対抗できるんじゃないかと思うんですよね。
EurogroovesとAkyrとBlast!とSAIFAMあたりでどうでしょうか。
Dall'OraとGelmetti、BenatiにFarinaじゃ、いつの時代のコンピだと揶揄されそうですが(笑。

そんななかで、今年の大きな(?)話題といえば、A-BEAT C崩壊。
貴公子Dave Rodgersが SUN FIREを立ち上げ、FuturaとRich Hardと一緒にA-BEAT Cを去りました。
しかしまぁ、音的には完全に迷走状態。
職人S.OlivaがGoGo'sを立ち上げたあたりからおかしくはなってきていましたが、
Produced by Futuraな楽曲は、申し訳ないけど、正直微妙な楽曲ばかりでした。


そんな2010年のmichelleさんのランキングは上に掲載のとおりとなりました。
申し訳ないのが、トップを含め上位に蔵出しが多いこと。
それだけ今のユーロビートに不満があるということの裏返しになるのでしょうか(笑。
ですが、首位とした「EVERGREEN / KAREN」は、クオリティ的にも名曲の域。
クレジットみれば納得ですが、Rizzoloがいた2000年頃のA-BEATは、音も厚く、好きでした。
6位の「10,000 LOVERS / MIRKA」は嬉しい17年熟成モノ。A-BEAT時代のSinclaireの音が聴けるとは。
少し戻りますが2位と5位にはEurogroovesからのオリジナル楽曲をチョイスしました。
203以降パタッと新曲のリリースが無いのが気になりますが、
この厚いシンセ&ドラの音&スッキリした聴き応えはこのレーベルのみ。新曲が聴きたいところです。
そのほか、上位にはDima MusicやSinclaireStyleからの楽曲がランクイン。
Dima Musicでは、ドラが固めでシンセが走っている楽曲が好きみたいです(笑。
総じてこの2つのレーベルは、安定しているというか、外れがない印象ですね。

中盤に固まっているのがSCP。
彼らの楽曲に対して、今年は一度も五つ星をつけていないのですが、
楽曲自体が丁寧に作られているうえにインパクトが強い楽曲が、着実にランクインしている印象です。
「SAMURAI BLUE」や「CooLoveR」などは、いかにもSCPのユーロビート。
逆に「FOREVER FLY」や「LITTLE LITTLE STAR」などは新たな挑戦と言っても過言ではないでしょう。
下位の方にHRGとDELTAあたり。
今年中盤あたりからHRGは音の作り方が変わってきて、良い方向性になっていると思います。
低BPM楽曲はランクインさせませんでしたが、もう少し音を薄くした方がリアルかな、と。
DELTAはLaurent Gelmettiが居なくなってしまい、ProducerがMorris Capaldiさんメインに。
昔に比べるとだいぶ音の使い方も良くなってきた印象ですね。

こうやって眺めてみると、今年の楽曲も悪くないな、と。
まぁ、SEBのBESTとは選曲の被りがあまりなく、一般の感覚とずれているのかもしれませんが笑。


今年はやっぱり、本家SEBよりも、「和ユーロミックス」や「SUPER J-EURO BEST MIX」のように、
和製ユーロやユーロアレンジが盛り上がった1年だったかもしれませんね。
個人的にも、2月の「サクマユーロ」から、Plum楽曲を中心に和製ユーロをよく聴いていました。
かつてのようにイタリア産との歴然としたクオリティの差を感じなくなってきている昨今だからこそ、
本家のイタリア組には、Remixなどではなく、もっともっとオリジナルで勝負してもらいたいところです。
そういう意味で、SCPやDima Musicなどは先進的な取り組みをしているように感じますし、
だからこそリスナーからの支持も厚いのかな、と。
逆に、各レーベルとも少しずつでも変革していかないと、リスナーが離れていってしまいます。

なにしろ、ユーロビートの発展のためにも、リスナーはリスナーとしてきっちり聴いていかねばならないし、
また、その思いをきちんとぶつけられるようにしていかなければならないですね。
もう10年以上もこのサイトやってますが、実感として今が一番辛い時期ですので、
リスナー同士が力を合わせてレーベル側の小さな変革をきちんと捉えて盛り上げて、
また、その変革や盛り上がりを、@社さんをはじめレコード会社がきちんと汲んでくだされば、
きっとまたこのジャンルも復活してくるのではないかと思います。
大きな動きをユーザサイドから作っていきたいものですね。

commented and ranked by michelle at PEEK-A-BOO studio (2011/01/04)

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